私の中のあなた [Blu-ray]
出演:キャメロン・ディアス /アビゲイル・ブレスリン /アレック・ボールドウィン /ソフィア・ヴァジリーヴァ /ジェイソン・パトリック
Happinet(SB)(D)
発売日 2010-02-19
オススメ度:★★★★★
社会派映画であり、感動の家族ドラマでもある 2010-01-09
タイトルから受けるイメージの通りの感動ドラマではなく、命の重み、重いからこそ問われる倫理観、決断。いろいろ考えさせられる作品でした。
映画の構成は、登場人物それぞれの意識、回想によって時系列がシャッフルされ、ひとつの家族がそれぞれの「個」によって形成されているのに改めて気付く。終盤は謎解きミステリのごとく描かれ、難病に立ち会った家族それぞれの思いが明らかになります。
残り少ない人生を一生懸命生きるか、治療また治療で苦しくても延命するか、本人にとってどちらが幸せなのか...難しいところですね。
ごく短い青春の日々が輝かしいだけに余計に悩んでしまう。姉の延命に必死ですっかり周りの見えなくなってしまった母親のキャメロン・ディアスがハマり役で、憎まれ役になってしまうけど、彼女の気持ちは分かるし、分かるからこそ哀しくなってしまう。
「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリンちゃん、長男役の子(ターミネーターのTVシリーズのジョン・コナー役)と、子役がかなり良かった。ほんとレベル高いです。その中でも、白血病の少女ケイトを演じるソフィア・ヴァジリーヴァが凄い。当初ダコタ・ファニングがこの役をする予定だったとのことですが、新しいスターの誕生を感じるほどでした。
アナは、母を訴えたが、姉を憎んでいるわけではない。母を憎んでいるわけでもない。そこがこの映画の面白いところだし、この映画の「社会派」的な部分です。末期患者の選択として、末期治療で静かに死を迎えるか、それとも最後まで徹底的に病と闘うかをこれまでも多くの作品がテーマにしていますが、本作は、後者のあり方に疑問を提起し、前者を支持しているのかな。難しいところです...。
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